むくみ(浮腫)とは
むくみとは、皮膚の下にある皮下組織に余分な水分がたまった状態を言います。症状としては、手足や顔が腫れぼったくなることで、多くの方に経験があると思います。一般的に重力によって水分は下に落ちていくため、膝から下のふくらはぎから足先にかけて症状が出やすくなります。「むくみ」のことを医学的には「浮腫」と言います。
「むくみ」があるかどうかの判断は、指で押さえるとその痕がなかなか戻らないと判断できます。
むくみの原因
むくみには生活習慣が原因になっているものと、何らかの病気に起因するものがあります。
生活習慣によるもの
血流の障害が原因の一つと考えられています。
- 長時間同じ姿勢をとる
- 塩分・水分の取りすぎ
- 運動不足
- ダイエット
- お酒の飲みすぎ
- 加齢
- 疲労・ストレス
- 冷え
病気が原因のもの
- 心不全
- 腎臓病
- 甲状腺機能低下
- 膠原病
- 静脈瘤
- 薬剤性
むくんでいる状態が数日間持続したり、指で押した後のへこみがなかなか治らない、細い血管がこぶ状になっているなどある場合は、お早めにご相談ください。
むくみに伴う危険な兆候
- むくみが一日中続いている
- むくみが何日間も続いている
- 全身倦怠感もある
- 尿量の減少・回数の低下
- 坂道や階段での息切れ
- 疲れやすい
- 足の血管がぼこぼこと浮いている
- 足が痛い
- 急に体重が増えた
上記のような症状があったら、早急に治療が必要な疾患が隠れている可能性もあります。早めに循環器内科を受診しましょう。
むくみの検査
血液検査、胸部レントゲン検査、心血管エコー検査など
むくみの治療
もともとの病気が原因の場合は、病気の治療が必要です。服用している薬剤の影響も考えられます。生活習慣によるものの場合は生活習慣改善で、むくみが改善する可能性があります。
当院では、むくみの精査を行い、生活習慣の改善のための具体的な取り組みなども一緒に考えて、個々の患者様に合った治療方針を検討します。むくみでお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。