発熱

発熱とは体温が正常な日内変動を逸脱して上昇することを言います。日本の感染症法では『37.5℃以上を発熱、高熱は38℃以上』と定義されています。
※体温には個人差がありますので、37.4度以下でも発熱と考えられる場合もあります。

発熱の原因

主な発熱の原因には以下のものが挙げられます。

  1. 感染症:発熱の原因の多くは、感冒(風邪)やインフルエンザなどのウイルス感染症と、細菌性肺炎など細菌感染症です。
  2. 自己免疫性疾患(関節リウマチやSLEなど)悪性腫瘍(がん):38度以上の発熱が2週間以上持続する場合に考えられます。
  3. 内分泌ホルモン異常(甲状腺機能異常、副腎機能異常など)
  4. 血栓・塞栓症(深部静脈血栓症)
  5. 薬剤熱(薬剤の副作用による発熱)

風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスの違い

 風邪(感冒)インフルエンザ感染症新型コロナウイルス感染症
発熱平熱~微熱急な38度以上の高熱37.5度以上の程度の発熱
鼻水
くしゃみ
鼻づまり
よくある
(初期は透明な鼻水で徐々に黄色く変化する)
少量見られることが多い時にある 痰の絡まない咳が比較的多い
筋肉痛時にある関節痛とともによくあるよくある
疲労感ときにあるよくあるよくある
下痢・吐き気ない時にある(小児)時にある
そのほかのどの痛みや声のかすれ脳炎など重症化のリスクが高い嗅覚・味覚障害が伴うこともある
感染経路接触・飛沫感染接触・飛沫感染接触・飛沫感染、エアロゾル感染
治るまでの期間2-5日程度多くは1週間程度軽症では5-7日程度

新型コロナウイルス検査について

 抗原定性検査核酸検出検査(PCR)
検査対象ウイルスの蛋白ウイルスのRNA
結果判明までの時間10分当日17時頃もしくは翌日12時頃
検査費用(3割負担の場合)900円
※この他に診察料、判断料などがかかります
2100円
※この他に診察料、判断料などがかかります
特徴安価、ウイルスが一定量ないと偽陰性(感染しているのに陰性)となるウイルス量が少なくても検出できる、やや費用が高い